彫刻を主なメディアとする現代アーティストISA GENZKENと写真家WOLFGANG TILLMANS。旧知の仲の2人にとって初めての2人展が2001年にケルンのLudwig美術館で開催された。その時のカタログがこの本。
ティルマンスの5.5mx8mの写真作品「Wake」と、その前にそびえ立つ、ゲンツケンによる鏡面の巨大なスカルプチャー。作品の中に存在する観客、それを含む光景、延々と反復するイメージ、拡張する空間。
この展覧会のドキュメンテーションとなるカタログは、それぞれの制作風景のドキュメントと、お互いのポートレイトが収められている。関係性や、展示されている作品にいたるまでの一貫した制作という行為が良く分かる、とても良いカタログ。互いのメディアで最重要アーティストであるこの2人の関係が、やはりお互いのメディアそのものの意味を考える上でも、意義深いコラボレーションをしていることが分かる。
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