中でも好きな一冊を。
黒い犬を撮影し続けた家族の話。
可愛がって、一緒に写真に写りたいのに、可愛い姿を収めたいのに、どう撮ってもシルエットしか写らない。
ぬいぐるみ?
↓
置物?
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家族の最高のスマイルがこの上ない悲哀と、笑いを誘う。
人生のうち長い時間と、切実な愛情をかけて行ってきた行動が、おかしみに満ちているなんて、バカバカしい。でも愛らしい。
生きるってこんな風に、泣けてきて笑っちゃうものかもしれないです。
他に、水に濡れる太った妻を撮り続けた男の話、ウサギの頭に色んなものを乗せてみた男の話、お祭りで射的を毎年した女の話、レストランで客に可愛がられた子豚の話など、どれも短編小説のような写真集。
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